
「お前、他に男いるだろ」同期会の居酒屋で彼から届いた一言→私が送り返したのは
彼に送り返した一言には、すぐに既読がつきました。けれど返事が届いたのは、アパートの鍵を開けたあと。玄関に立ったまま、思っていたよりずっと短い謝罪を読み返しました。
彼が一度も使わなかった呼び方
付き合って2年になる彼には、先週のうちに同期会のことを伝えてありました。返ってきたのは「了解、楽しんできて」。いつもどおりの、軽い返事です。
私は廊下の壁に寄りかかって、画面の「お前、他に男いるだろ」をもう一度読みました。彼はいつも、私を名前で呼ぶ人。お前と呼ばれたことは、この2年で一度もなかったのです。
入力欄に「同期会だよ。先週話したよね」と打ち、誰が来ているのか、何時ごろ終わりそうかも書き足しました。送る前に上から読み返すと、自分が何もしていないことを証明する書類のようでした。
説明の代わりに送った一言
打った文章は、全部消しました。疑われた側が身の潔白を並べる。その立場に、自分から立つのが嫌だったのです。代わりに、彼のメッセージを長押ししてコピーを選びました。貼り付けた文面に手を加えず、そのまま送信したのがこの一言です。
「お前、他に男いるだろ」
怒らせたかったわけではありません。受け取る側がどんな気持ちになるのか、彼自身の目で読んでほしい。伝えたかったのは、そのことだけでした。
既読がついたのは、送ってすぐのこと。個室に戻って幹事に先に帰ると伝え、店を出ました。