
彼女の通知だけを切った僕が、最後まで言えなかった理由
彼女のメッセージが一番多かったから、通知をオフにしました。嫌だったわけではありません。なのにカフェで理由を伝えたら、彼女は「大丈夫」と笑って先に席を立ちました。
鳴りやまない通知
異動して3か月、新しいチームで結果を出したい時期でした。打ち合わせの最中にポケットの中でスマホが立て続けに震えました。会議のあと上司に言われました。
「集中できていないように見えるよ」
家に帰って通知の履歴を見ると、多くが彼女からでした。どれも読めば嬉しいメッセージです。でも仕事中に通知が続くと上司の視線が気になりました。そして俺は1番多い相手の通知を切れば仕事中は収まると考えました。
トーク画面
通知をオフにしてから、返信は遅くなりました。でも読んでいないわけではありません。まとめてトーク画面を開き、クロワッサンの写真を保存したり、パン屋の場所を確認したりしていました。
「いいね」返信は短くなりましたが、読んだ上での返信でした。彼女に説明しようかとも感じましたが、通知を切っただけでチャット自体を見ていないわけではない。わざわざ言うほどのことでもないと考えていました。
彼女からのメッセージが減っていることには気づいていました。忙しいのかもしれないと、そのときは考えていました。