
残業を引き受けてきた私が5連休を取ると、同僚から助けを求める電話が届いた
家族旅行のために初めて5日間の休暇を取りました。締めの処理を任せてきた同僚から電話が届いても、私は職場へ戻りませんでした。連休明け、デスクに残っていたのは、付箋が増えた手順書でした。
「作業が早いから、お願いしてもいい?」
経理事務の職場で、月末の締めの処理は数年前から私が引き受けてきました。始まりは、隣の席の同僚から言われた「作業が早いから、お願いしてもいい?」という頼みです。
最初は1つの作業だけでした。次の月には別の確認も加わり、気づけば同僚が自分の担当を終えて帰ったあとも、私だけが数字を合わせていました。頼られることを悪く思っていなかった時期もあります。ただ、毎月続くうちに、断るきっかけを失っていました。
家族との旅行に合わせて5日間の休暇を申請したとき、私は作業の流れをまとめた手順書を用意しました。同僚にも見せましたが、「大丈夫、なんとかなるって」と言い、机の端へ置いたままでした。私も強く確認せず、そのまま休暇に入りました。
休暇3日目に届いた電話
家族と過ごしていると、同僚から電話がかかってきました。出ると、紙をめくる音の向こうから「お願い、締めの処理のやり方を教えて」と言われました。
私は「手順書は、私のデスクの一番上の引き出しにあります」と答えました。電話で説明を続けることも、予定を切り上げて職場へ向かうことも考えました。
けれど、ここで私が対応すれば、次の月も同じ形に戻ります。休暇前に手順書を渡したことも伝え、私は通話を終えて家族のところへ戻りました。