
私のマグカップだけ来客用の棚に移していた彼に、お客さん扱いされた気がした
同棲中の家で、私のマグカップだけが来客用の棚に移されていました。彼のカップはいつもの場所にあるのに、私のものだけが高い棚にある。その小さな違いが、この家での私の居場所まで変えてしまったように見えました。
私のカップだけ来客用の棚にあった
彼とは付き合って3年、同棲を始めて半年ほどになります。家事の分担にも慣れてきて、朝はそれぞれのマグカップでコーヒーを飲むのが日課になっていました。彼のカップは青、私のカップは白。並んで棚に置かれているのを見るたび、この家で一緒に暮らしている実感がありました。
ところがある日、いつもの棚に私のカップだけがありませんでした。彼の青いカップは残っているのに、私の白いカップは来客用の棚に移されていました。普段はほとんど使わない、高い位置にある棚です。
棚の高さが変わっただけだと、言ってしまえばそれまでです。でも、彼のカップはいつもの場所に残っていて、私のものだけが来客用の棚にある。その並び方が、私だけこの家の外に置かれているように見えました。
お客さん扱いされたように見えた
最初は、彼が片付けのついでに場所を変えただけだと思おうとしました。でも、カップを取るたびに背伸びをしなければならず、そのたびに「どうして私のだけ」と考えてしまいました。
同棲しているのに、将来の話はまだあまり出ていませんでした。私から聞こうとすると、彼は「そのうちね」と流すことが多く、そのたびに私は踏み込みすぎているのかもしれないと引いていました。だからこそ、来客用の棚に移されたカップが、関係の距離そのものに見えてしまいました。
「私のカップ、なんで上の棚にしたの?」と聞くと、彼は食器を拭きながら「そのほうがいいと思って」とだけ答えました。理由があるなら聞きたかったのに、その短い返事で、私はそれ以上聞きづらくなりました。