
「こういうの、ちょっと重いよ」と笑った彼が、私の手紙を捨てていなかった
便箋を三枚も使ってしまったことに、渡してから気づきました。付き合って一年の節目に、伝えたいことを書き出したら止まらなくなったのです。そして、「こういうの、ちょっと重いよ」そう言った彼が、捨てたと思っていたものを、引き出しの一番上に残していました。
「ありがとう」の次に続いた言葉
手紙には、これからも一緒にいたいこと、彼の隣にいると安心することを書きました。気の利いた文章ではありません。それでも、思っていることは全部入れたつもりでした。彼は封筒を開け、ひと通り目を通すと、まず「ありがとう」と言いました。
その直後でした。「こういうの、ちょっと重いよ」と、彼は軽く笑って手紙をテーブルに戻したのです。
渡さなければよかった、と思った
重い。その言葉だけが、頭の中で、何度も再生されました。喜んでほしかったわけではないけれど、せめて受け取ってほしかったのだと思います。それから私は、手紙のことには触れませんでした。彼もまた、あの封筒について何も言いません。きっとあの日のうちに、ごみ箱に入れたのだろうと考えていました。