
「寝るね」と届いて数分後、彼の共有アルバムに知らない夜景が増えた
「私もそこ、行きたかったな」。平然を装って送った一言に、彼からはしばらくして、そっけない返事が一つ返ってきただけでした。二人で使っている共有アルバムの一番上に、行ったこともない展望台からの景色の写真が、たった今加わっていました。
「寝るね」のメッセージが届いて、数分しか経っていなかった
彼とは付き合って一年半、連絡はまめなほうです。その晩も「寝るね」と短い一言が届いて、私は返信を打とうとアプリを開いていました。そのとき目に入ったのが、共有アルバムの更新です。寝ると言ったはずの彼の名前で、知らない夜景が一枚、並んでいる。撮った場所にも、一緒に行った覚えにも、まるで心当たりがありませんでした。
既読はつくのに、返事はそこで止まった
嫉妬していると思われたくなくて、私はわざと軽い文面を選びました。共有されていた写真を送ったあと、「私もそこ、行きたかったな」。送るとすぐに既読がつきます。それなのに、返信はなかなか動きません。しばらくして届いたのは、「考えごとしてただけだよ」という一言だけでした。寝ると伝えてきた人が、考えごとのために展望台にいる。その短い答えが、よけいに気になりました。