
「今日の占い、最悪だった」と送ってきた彼→「大事な話って?」と聞いた私が、次の休みの店で見たもの
大事な話があるという彼の返信を読み返すたび、指輪のことばかり考えていました。爪の色まで選び直して向かった店で、彼はメニューを開くより先に、鞄から何かを取り出しました。
占いのあとに届いた予定の連絡
彼から届いたのは、この3通でした。
「今日の占い、最悪だった」
「だから大事な話は今日はやめとく」
「次の休み、ちゃんとした店予約したから空けといて」
彼が占いの話をしてきたのは、付き合ってから初めてです。大事な話と言われても、心当たりはありません。来た道を引き返して席に着き、パソコンを立ち上げる前に一言だけ返しました。
「大事な話って?」
これからのこと、という返信
既読はすぐについたのに、彼からの返信が届いたのはメールを何通か片づけた後でした。
「会ったらちゃんと言う。俺たちのこれからのこと」
ちゃんとした店。大事な話。これからのこと。並べてみると、行き着く先は1つしか思い浮かびません。占いの悪い日を避けるほどの話なら、なおさらです。
もし別れ話だったら、とも考えました。けれど、別れ話のためにわざわざ店を予約する人はいないはず。キーボードに手を置いたまま、同じ文面を3回読み返しました。
「わかった。空けとく」
そう返すまでに、机のコーヒーはすっかり冷めていました。休憩中、メモ用紙を細く切って薬指に巻き、重なった所にペンで印をつけてみました。そのまま開いたのは、ずっと先延ばしにしていたネイルサロンの予約ページです。