
『実家に帰らせていただきます』と家を出た妻→夫のパソコンに残された『検索履歴』
「実家に帰らせていただきます」と書き置きを残して、私は家を出ました。
家事も仕事も『全部やってる』のは誰か
夫はテレビを見ながら「今日も疲れた」とつぶやきました。
私も仕事を終えて帰ってきたばかりでした。それでも、買い物をして、洗濯物を取り込み、夕飯の準備をして、明日の準備までしていました。
夫は「手伝うよ」と言ってくれます。でも、私が頼んだときだけ動くことが多く、何をすればいいかを考えるのはいつも私でした。
「手伝う」ではなく、一緒に暮らしているなら一緒に考えてほしい。そう思っていた気持ちが、少しずつ積もっていました。
その夜、私は短いメモを残しました。
「実家に帰らせていただきます」
開いたままのノートパソコン
実家に帰ってから3日ほど経った頃、仕事で使う書類や着替えを取りに、一度だけ家へ戻ることにしました。
家の中に人の気配はなく、ノートパソコンの画面だけが薄く光っていました。ブラウザが開きっぱなしになっていて、検索バーには最近の検索ワードが残っていました。『妻が出て行ったときの連絡』。
誰かに踏み込まれたわけでもないのに、私は思わず後ずさりしました。そのまま玄関に戻ろうとしたのですが、もう一度画面に視線を戻してしまったのです。検索履歴のタブを、私はそっとクリックしていました。