
息子にママ友の手作りゼリーを食べさせなかった私、数日かけて打ち直した謝罪メッセージ
台所で作り直すたび、息子の言う味とは違うものができました。あの日の自分のふるまいを謝るために、私は送る文面を何日もかけて打ち直しました。
冷蔵庫に増えていった失敗作
息子は児童館の集まりから帰るたび、ママ友の作るオレンジゼリーの話をしました。「あのオレンジのゼリー、また食べたい」。私はお菓子作りが苦手でした。市販のゼリーを買って出しても、スプーンはあまり進みませんでした。だから人知れず、台所で作るようになりました。ゆるくて固まらない日もあれば、固すぎて味気ない日もあり、果物を替えても砂糖を減らしても、あの色にはなりませんでした。
出かける前に確かめた冷蔵庫
その日は家を出る前に冷蔵庫を開けて、初めてきれいに固まったゼリーを確かめました。帰ったら一緒に食べようと息子と約束して、児童館へ向かいました。和室で彼女が保冷バッグを開けると、子どもたちが机に集まりました。息子の手より先に、私の手がカップに届いていました。「ごめんね、うちの子はいいの」。息子は私を見上げ、彼女は「そっか、わかった」と返して、カップをバッグに戻しました。本当の理由は、息子のためではありませんでした。私のゼリーが比べられて負けるのが、ただ怖かったのです。