
「お母さんに会いたいって言われた」と送って彼を固まらせた
付き合って2年の彼に何気なく送ったメッセージ。けれど主語を省いた一文が、彼を3分間黙らせる結果になりました。後から知った彼の沈黙の重さに、私は少しだけ考え込んでしまったのです。
実家からの電話、母のひとこと
その夜、実家の母から電話がありました。母は私が結婚を意識する人と付き合っていることを知っていて、ずっと「一度顔を見たい」と言っていたのです。
電話の最後に「お盆でも、いつでもいいから、お母さん会いたいんだよね」と母は笑って言いました。私は「うん、聞いてみるね」と気軽に答えて、電話を切りました。
母の声を思い出しながら、リビングのソファに座り直して、彼にメッセージを送ろうとしました。考えごとと電話の余韻が残ったまま、ろくに見直さずに送ってしまったのが、その夜の発端です。
送ったあとの長い沈黙
「お母さんに会いたいって言われた」
送信ボタンを押してから、私は他のことをしながら返事を待っていました。彼はいつも、夜は晩酌しながらスマホを触っているので、返事はすぐ来るはずでした。実際、既読は1分も経たずについていました。けれど、それから返事はありません。普段なら絵文字一つでもすぐ返してくれるのに、画面は止まったままです。
私はテレビの音を消して、画面を見つめ直しました。何か変なことを書いただろうか、と少しずつ不安が広がっていきました。