
「参考にしたいから、写真だけ送って」娘の自由研究を送った数日後、展示に同じ作品が2つ並びました
個別のチャットに既読がついてから、返事が届くまでには間がありました。長い文面に書かれていたのは、私の知らない約束のことでした。
写真だけ、というお願い
娘と同じクラスの女の子のお母さんとは、送り迎えで顔を合わせる程度の間柄です。夏休みが終わる少し前、その人から個別のチャットが届きました。「参考にしたいから、写真だけ送って」。娘は毎日容器の水を替え、変化を用紙に書き込んでいました。その記録を私は角度を変えて3枚撮り、そのまま送りました。ほどなくして、もう1通が届きました。「ごめん、作り方も教えてほしい」。容器の大きさと、水を替えた間隔を箇条書きにして返しました。娘の取り組みが誰かの役に立つなら、うれしいと思いました。
展示の写真に並んでいた2つ
新学期が始まり、グループチャットに保護者の誰かが撮った展示の写真が流れてきました。並んだ机の端に、娘の作品がありました。その隣にもう1つ、容器の並べ方まで同じ作品が置かれ、カードには別の名前が書かれています。同じ植物を選んだだけなら偶然で済みます。けれど、水を替えた回数を書いた欄の並びまで同じでした。娘に見せる前に確かめておきたくて、私は個別のチャットを開いて送りました。「うちの子の作品と、よく似ている気がして」。既読がついたのは、送ってすぐでした。