
「これ、君のだから。」と元彼が昔のアルバムだけ送ってきた。私は終わりの合図だと思った
半年ぶりの彼からのメッセージを開くと、共有アルバムの通知が画面に並びました。送られてきたのは昔のアルバム。よりを戻すでもなく、嫌味でもないように見えたのです。
たった一言に、続きはなかった
別れてから、彼の連絡先は消さないままにしていました。消す踏ん切りがつかなかった、というのが近いです。その彼から届いたメッセージは、たった一言、「これ、君のだから。」だけでした。優しさで送ったなら、もっと言葉が続くはずです。よりを戻したいなら、昔の写真だけ送ってくるのもおかしい。私の中に残ったのは、これを最後に全部きれいにするつもりなのだ、というように読めました。
アルバムの最後に、知らない私がいた
アルバム開くと、見慣れた写真が古い順に続いていました。二人で作って失敗したお好み焼き、帰り道に撮った店の看板、どれも自分のスマホには保存し直していなかったものばかりです。
最後の一枚で、私はスクロールをやめました。窓の外を見て笑っている私の横顔、いつ撮られたのか覚えがありません。こんな顔をしていたのか、と画面に顔を近づけました。彼の手元には、私の知らない私が残っていました。返してきたのか、見せつけたのか。送られてきた意味が、わからないままでした。