
「お小遣いがもらえなくなるじゃないか!」借金がバレた僕の口から出たのは、この情けない一言だった→母の前で頭を下げたあの日を、一生忘れない
妻に伝えようとされたとき、僕が口にしたのは情けない一言でした。母の前で頭を下げたあの日のことは、一生忘れられません。
お小遣い制という引け目
結婚して家計を妻に任せたのは、僕自身が決めたことでした。それでも、毎月決まった額を受け取るたびに、どこかで子ども扱いされているような引け目がありました。
そんな僕を見て、母は会うたびに小遣いを握らせてきました。「足りてないんでしょう」と。断りきれずに受け取る回数は、少しずつ増えていきます。妻に黙っていれば、誰も困らない。そう自分に言い聞かせていたのです。
競馬にのめり込んだ僕
母からの小遣いは、いつしか競馬の元手に変わっていました。当たれば妻に内緒で少し贅沢ができる。外れても、また母を頼ればいい。その甘えが、僕の歯止めを外していったのです。
やがて小遣いと援助だけでは足りなくなり、借りたお金で次の勝負をするようになりました。負けを取り返そうとするほど、借金だけがふくらんでいきます。郵便受けに届く封筒を、僕は妻より先に抜き取る毎日を続けていました。