
「今日も元気だよ」旅行中の私へ友人が送り続けた、毎日まったく同じ写真
問いかけを送ると、毎日届いていた友人の報告が途切れました。既読のまま動かない画面の前で、私の想像は悪い方へばかり膨らんでいきます。
合鍵と1枚目の写真
1人暮らしの私が旅行を決めたとき、留守中の猫の世話を頼んだのは、家にもよく遊びに来ていた友人でした。「任せて」と笑って合鍵を受け取ってくれた姿に、心配は1つもありませんでした。初日に届いたのは、リビングのクッションの上でくつろぐ愛猫の写真。「今日も元気だよ」という一言が添えられていて、私は安心して観光の続きに戻りました。
2枚目と3枚目
翌日も写真は届きました。「ごはんも食べたよ」という文面と一緒に。報告がうれしくて、私はお礼のスタンプを返していました。ところが3日目に届いた写真を開いて、私は画面を拡大したまま、ガイドの説明を聞き流していました。しっぽの向きも、クッションのへこみ方も、奥に写るカーテンの寄り方まで、初日の1枚と重なって見えたのです。3枚を並べて何度も見比べても、違いはどこにも見つかりませんでした。