
理由を聞いても「そのうち分かるよ」としか答えない、私一人の写真ばかりを集めている彼のアルバムの謎
二人の旅先の景色を残すはずのアルバムに、私だけが写った写真が気づいたときには10枚を超えていました。
整理かと思った、見覚えのないアルバム
付き合って2年、私たちはメッセージアプリのアルバム機能で、出かけた先の写真を一緒に残してきました。旅行の景色も、2人で並んだものも、思いつくままそこへ足していくのが習慣だったので。だからアルバムが1つ増えていたときも、はじめは整理でもしているのだろうと軽く考えていました。けれど開いてみると、並んでいるのは私一人の写真ばかり。落ち着かないまま、私はメッセージで彼に聞いてみました。「私の写真ばっかり集めてるの?」返ってきたのは、「あー、うん。ちょっとね」という、いつもより短い一言でした。
聞いても、はぐらかされるばかり
その後も、そのアルバムの写真は少しずつ増えていきました。開くたびに、足された1枚を確かめてしまう自分がいます。会ったときに、思いきって聞いても、彼は話をそらすばかりです。「最近、何か隠してない?」そう切り出した私に、彼は「そのうち分かるよ」とだけ答えて、料理に箸をのばしました。分かるって、何が。私の頭の中では、よくない想像ばかりが浮かんできました。別れを切り出す前に思い出を選別しているのかもしれない。私の知らない誰かの影がちらついて、頭から離れませんでした。