
「話があるから電話していい?」に身構えて眠れなかった私→翌日の通話は、たった10秒で終わりました。
折り返してきた彼が口にしたのは、休みの日を空けておいてほしいという用件だけでした。理由を聞き返す前に通話は切れ、私に残ったのは増えた疑問だけでした。
返ってきたのは、既読の表示だけでした
付き合って3年になる彼とは、毎日メッセージのやりとりを続けていました。用事があるときの彼は、いつも用件を最後まで書いてから送る人です。だからその1通は、いつもの彼らしくありませんでした。
「いいよ、今からでも大丈夫」
そう返すと、すぐに既読がつきました。それきり、返信は来ません。「まだ起きてる?」と重ねて送った1通には、既読がつかないままでした。
悪い想像ばかりが、順番に並んでいきました
布団に入ってから、チャットをさかのぼりました。ここ2週間ほど彼の返信が短くなっていたこと。休みが合わないと言われて、会う約束が流れていたこと。彼は通話をほとんど使わない人で、電話をかけたいと言い出したのは初めてでした。並べていくと、どれも別れ話の前触れに見えてきました。
打っては消しを繰り返したあと、「何かあった?」と追いかけて送りました。それでも、既読はつきませんでした。枕元のスマホを裏返しては、また表に戻しました。カーテンの隙間が明るくなっても、目は開いたままでした。