
「育休取る男とか終わってる」と帰宅早々に笑った俺→臨月の妻に離婚届を置いて実家に帰られた
職場で放った一言が、こんな形で返ってくるとは思っていなかった。俺は笑われる側になって初めて、自分が何をしていたのか理解した。
後輩の育休申請を、俺は嗤った
入社12年目、もうすぐ第一子が生まれる予定の俺は、昼休みに育休を申請した後輩に向かって言い放ちました。「育休取る男とか終わってるだろ。俺は絶対取らないね」まわりから笑いが起きると思っていました。実際には、その場がしんと静まり返ってしまいました。
その日の夜、スーツを脱ぎながら妻にその話をしました。「笑えるよな」と言う俺に、妻はソファに座ったまま「じゃあ父親になる気がないのね」と言いました。妻のいつもと違う様子が気になりましたが、疲れているのだろうと思ってそのまま寝室に入りました。
翌朝、妻はいなかった
起きたら、テーブルの上に封筒と、一枚のメモがありました。「実家に戻ります。返事は要りません、あなたの行動で示してください」。臨月の妻が、一人で荷物をまとめて出て行っていました。慌てて電話をかけましたが、出ませんでした。何度かけても同じでした。
昨夜の妻の顔が頭をよぎりました。笑いもせず、怒りもせず、ただ「じゃあ父親になる気がないのね」と言ったあの顔が。妻は育休を取れと言いたかったわけじゃない。これから始まる子育てに、俺が一緒に向き合う気があるのかどうかを、ずっと見ていたのかもしれませんでした。