
結婚式で友人から「地味婚」と揶揄されてモヤモヤ…一年後友人から一つの知らせが届いた
私たちの結婚式は、家族と本当に親しい友人だけを招いた小さなものでした。派手な演出はなかったけれど、自分達らしい式にしたい。
「地味婚ね」と言われた日
式の後、友人グループのひとりからこう言われました。「アットホームな式だったね。地味婚って感じ? 私はちゃんとした式場で挙げるつもりだから」。笑顔で言われ、どう返していいかわかりませんでした。言い返す間もなく話題は変わり、私はただ曖昧にほほ笑むしかなかったのです。
その夜、SNSを開くと、その友人が投稿しているのが目に入りました。「友達の結婚式行ってきた。アットホーム(笑)」。「(笑)」のひと文字が、じわじわと胸に沁みました。私たちが大切にした空間を、誰かに面白おかしく消費されたような気持ちになり、しばらくスマホを閉じることができませんでした。
それでも、あの式は温かかった
悔しさが残る日々の中で、何度もあの日のことを思い返しました。小さな会場に集まってくれた人たちの顔。母が涙をぬぐっていた横顔。友人が手作りしてくれたメッセージカード。一人ひとりとゆっくり言葉を交わせたのは、少人数だったからこそでした。「地味」と言われた式には、派手さの代わりに、確かな温度がありました。比べる必要なんてなかったのだと、頭ではわかっていても、あの一言はときどき思い出したように胸の奥を突きます。それでも、「私たちはこれでよかった」と、そう思い直す夜を何度も重ねていきました。