
「リレー、出ないんだ」息子がそう言ってから、夫は登校前の公園で走らせ始めました
本人は気にしていないと伝えても、夫は聞く耳を持ちません。言い過ぎた口論の直後、息子がランドセルから出した1枚のプリントが、夫婦の思い込みをひっくり返しました。
食卓で聞いた話
小学2年生の息子が、食卓で運動会の話をしました。
「リレー、出ないんだ」
私は、選ばれなかったのだと受け取って、好物の唐揚げを1つ多く皿にのせました。
夫は箸を止めて、しばらく息子の顔を見ていました。その目つきに、嫌な予感がしたのを覚えています。
登校前の公園
翌日から、夫は息子を連れて公園へ行くようになりました。
私に見えるのは、玄関を出て行く2人の背中と、戻ってきた息子の赤い顔、砂だらけの運動靴だけです。
本人が何も言わないのをいいことに、夫は日に日に熱を上げていきました。
「先生にもう1回見てもらえばいい」
そんなことまで言い始め、私は担任への連絡帳を書きかけてはやめました。息子自身が悔しがっているようには見えなかったからです。