
「栄養が足りていないんじゃない?」義母の隣で黙り続けた夫
帰省のあと、義母からレシピが週に何度も届くようになりました。開くたびに返せずにいた私が、ようやく「全部は作れていません」と送りました。
義母の質問と子どもの答え
お盆に夫の実家へ帰省した、初日のことです。私と夫は共働きで、食卓には義母の手料理が並んでいました。義母は孫たちに小鉢を取り分けながら、「いつも、おうちで何を食べているの?」と聞きました。上の子は元気よく答えました。「冷凍のグラタンとか、お惣菜のコロッケ!」。義母は小鉢を置き、私のほうを見ました。「栄養が足りていないんじゃない?」。私は「すみません、平日はどうしても手が回らなくて」と頭を下げました。夫は隣で黙ったままです。
届き始めたレシピ
片付けの台所で、義母は「レシピ、送ってもいいかしら。連絡先、交換したままよね」と言いました。結婚のときに交換したメッセージアプリの連絡先は、それまでほとんど使われていませんでした。私は「はい、お願いします」と答えました。帰宅してから、義母のレシピは週に何度も届くようになりました。ひじきの煮物、切り干し大根、鶏と根菜の煮つけ。どれも手間のかかるものばかりで、私は既読をつけたまま返せずにいました。