
彼女の浴衣を勝手に貸した俺、ゲーム機の一言で立場を知った
断った彼女が大人げないとさえ思っていました。けれど届いたのはゲーム機の話で、今度は俺が慌てて電話をかける側になります。
軽い気持ちの報告でした
妹から花火大会に着ていく浴衣がないと相談され、彼女の部屋で見かけた浴衣を思い出したのが始まりでした。荷物の受け取りを頼まれた時に使っている合鍵で入り、紙袋ごと持ち出して妹に渡しました。そのあとで送ったのが、あの2件です。
「お前の浴衣、妹に貸したから」「花火大会が終わったら返すって」
まだ袖を通していない浴衣です。汚さず返せば問題ないと、そのときの俺は本気で思っていました。
断られて、むしろ苛立った
彼女からの返信は「困る。週末に着る予定があるの」でした。妹はもう、その浴衣を着ていくつもりでいました。今さら取り上げるのは可哀想だと思い、俺は続けて打ちました。
「まだ着てないんだからいいじゃん」「妹が楽しみにしてる」「もう渡しちゃったし」
既読はすぐつきましたが、返信は途切れました。断るほうが大人げないとさえ感じていました。