
「怖い」と茶化した俺が、既読のつかない夜に初めて知った彼女の気持ち
軽い気持ちで送った一言。それが彼女をどれだけ悩ませていたか、返信が届かなくなるまで気づけませんでした。
ノリで送った言葉
友人と飲んでいるとき、彼女の話になりました。「既読早くない?」「秒で返ってくるってすごいな」。友人たちは笑っていたし、俺も笑っていました。嫌な気持ちは全くなかった。むしろ嬉しかったのです。でもそれをそのまま「嬉しい」とは言えないのが、俺の悪い癖でした。
その場のノリのまま、彼女にメッセージを返すとき、つい書いてしまったのです。「既読つけるの早すぎて怖い」。もちろん冗談です。笑えるスタンプもつけました。彼女は「え、そう?ごめん」とだけ返してきて、俺はそれ以上何も考えませんでした。
通知が来ない
異変に気づいたのは数日後です。彼女の返信が、明らかに遅くなっていました。前は送った瞬間に既読がついたのに時間が空くこともある。内容も短くなった気がする。
何かまずいことを言っただろうかと思い返しても、心当たりがありません。スマホを開くたびに通知がないことを確認して、胃の奥がじわっと重くなるのを感じていました。仕事中にもチャット画面を開いてしまう自分がいました。前はこんなことしなかったのに、と思いながらも止められません。