
「両親そろってないと子供がかわいそう」と信じていた私→参観日のあの一言で自分の愚かさを知った
ママ友のことを「かわいそう」だと本気で思っていました。シングルマザーなんて、子供がまともに育つわけがない——そう信じて疑わなかった私の目を覚ましたのは、あの参観日でした。
「恵まれた家庭」が私のすべてだった
夫は安定した企業に勤め、私は専業主婦。一軒家に住んで、子供には習い事もたくさんさせている。私はそんな自分の暮らしに誇りを持っていました。
というより、そこにしか誇れるものがなかったのだと、今ならわかります。
保育園であるママ友と知り合ったのは、3年ほど前のこと。シングルマザーで正社員として働きながら、5歳の息子くんを一人で育てていると聞きました。最初に思ったのは、「大変そう」でも、すぐに別の感情が湧いてきました。
「私のほうが、ちゃんとしている」
その優越感が、心地よかったのです。
何度も繰り返した言葉
「シングルで育児とか、子供がかわいそうだよね」
私は何度もそう言いました。心配しているふりをして、本当は自分の立場を確認したかっただけ。彼女の頑張りを見るたびに、なぜかざわざわした気持ちになって、それを打ち消すように「でも片親じゃ足りないよね」と結論づけていたのです。
「運動会、パパいないとさみしいよね」「お迎えいつも遅いけど、息子くん泣いてない?」
他のママたちにも言いました。「やっぱり両親そろってないと情緒に影響出るらしいよ」と。息子くんがお友達に駆け寄って一緒に転んだだけのことを、「乱暴」だと話を広げたこともあります。
ママ友がどんな気持ちだったか。そんなこと、考えもしませんでした。自分の「正しさ」を守ることに必死で、相手の痛みなど見えていなかったのです。