
結婚式で新婦の友人を「地味婚」とバカにした私→自分の結婚式が中止になって気づいたこと
私はずっと、自分が「中心」にいるのが当たり前だと思っていました。グループの中ではいつも話題を振るのは私で、周りもそれに合わせてくれていた。
あの日、私が笑ったもの
友人が少人数の結婚式を挙げたとき、私は内心で見下していました。「アットホームって言えば聞こえはいいけど、要は地味婚でしょ」。そんなふうに思いながら、本人にも軽い口調でそう伝えてしまったのです。「アットホームな式だったね。地味婚って感じ? 私はちゃんとした式場で挙げるつもりだから」と。
私は翌年、有名な式場で盛大な結婚式を挙げる予定でした。だからこそ、友人の選択が小さく見えたのだと思います。帰り道、SNSに「友達の結婚式行ってきた。アットホーム(笑)」と投稿しました。「いいね」がつくたびに、自分の感覚が正しいと確認できたような気がしていたのです。あの頃の私は、比較することでしか自分の価値を測れなかったのだと、今ならわかります。
白紙に戻った未来
それから一年が経った頃、婚約は解消になりました。理由はいくつもありましたが、どれも決定的で、引き返すことはできませんでした。残ったのは、式場の高額なキャンセル料だけ。あれほどこだわった会場も、演出のプランも、すべてが意味を失いました。悔しさと情けなさが混ざり合い、つい気持ちの整理がつかないままストーリーにキャンセル料への愚痴を投稿してしまいました。あの日友人の式を笑った自分が、今度は誰かの画面の向こうで、同じように見られているのかもしれない。そう思うと、胸の奥がじくじくと痛みました。