
同棲開始1ヶ月、洗面台に見覚えのないヘアピン→彼「気のせいでしょ」…私が”ある証拠”を出した瞬間、顔面蒼白になったワケとは
念願だった彼との同棲生活。新しい部屋で始まる二人の暮らしに、私は胸を躍らせていました。けれど、一緒に暮らし始めてわずか一ヶ月。洗面台で見つけた小さなヘアピンが、幸せだった日々に静かな影を落とし始めたのです。
洗面台に落ちていた、見覚えのないヘアピン
彼との同棲が始まったのは、付き合って二年目の春のことでした。二人で選んだ部屋に少しずつ家具を揃え、「おかえり」「ただいま」を言い合える生活に幸せを感じていたのです。
ところがある朝、洗面台の隅に小さなヘアピンが落ちているのを見つけました。ピンク色の可愛らしいデザイン。私は持っていないものでした。「これ何?」と彼に聞くと、彼は一瞬だけ目を泳がせてから「さあ、前の住人のじゃない? 気のせいでしょ」と答えました。入居前にクリーニングが入っているはずなのに。小さな違和感が胸に残りましたが、そのときは深く考えないようにしたのです。
積み重なっていく「小さな違和感」
それからというもの、不思議なことが続きました。浴室の排水口に絡まっていた、私より長い髪の毛。クローゼットの奥から出てきた、見覚えのない片方のピアス。彼のシャツからほのかに香る、私が使っていない甘い香水の匂い。
彼に尋ねても「知らない」「気にしすぎ」と流されるばかり。次第に、彼は帰宅時間が遅くなり、スマホを肌身離さず持ち歩くようになりました。一緒にいても、どこか上の空のことが増えていったのです。信じたい気持ちと、何かがおかしいという直感。その狭間で、私の心は少しずつ擦り減っていきました。