
“ごめ〜ん待った?”が口癖の遅刻魔ママ友→ある日、逆の立場になった瞬間
ママ友との付き合いは、子育て中の大切な支えになることがありますよね。しかし、その関係の中で我慢を重ねてしまうことも少なくありません。今回は、何度伝えても遅刻を繰り返していたママ友が、ある出来事をきっかけに自分の行動と向き合うことになったエピソードをご紹介します。
毎回30分以上待たされる日々
私には、子どもが同じ幼稚園に通うママ友・Aさんがいました。明るく社交的な性格で、グループの中心にいるタイプ。ただ、彼女には困った癖がありました。それは待ち合わせに必ず遅れてくるのです。
10分なら「まだマシ」、30分遅れは当たり前。ひどいときは1時間近く待たされることもありました。そして現れると必ず「ごめ〜ん、待った?」と悪びれない笑顔。私たちが子どもをあやしながら暑い中や寒い中で待っていたことなど、気にしていない様子でした。
何度かやんわり伝えても「わかってる〜、次は気をつけるね」と言うだけ。私たちの間には、小さな不満が静かに積もっていきました。
人気イベントの整理券配布日、事件は起きた
ある日、地域で大人気の親子イベントの整理券配布がありました。毎年すぐに定員が埋まってしまうため、朝早くから並ぶ必要があるもの。私たちママ友グループ4人で「朝8時に会場前集合」と約束していました。
当日、私たちは7時50分には全員揃い、寒い中カイロを握りしめて並んでいました。しかしAさんだけが来ない。LINEを送っても既読にならず、電話にも出ません。8時を過ぎ、列はどんどん伸びていきます。
結局、Aさんが息を切らしてやってきたのは9時過ぎ。整理券の配布はすでに終了し、「本日分は終了しました」の看板が出ていました。私たちはギリギリ整理券を手に入れましたが、Aさんの分はありません。
「え、うそ、終わっちゃったの……?」と呆然とするAさん。いつもの「ごめ〜ん」は出てきませんでした。