■生活費に見るデリカシーのなさ
割り勘デートにしたがる男子のデリカシーのなさは、たとえば男女の生活費のちがいに見て取れます。
男子で、洋服にたくさんのお金をかけている人……少ないですよね。
対して女子は……デートのたびに同じ洋服を着ていくわけにはいかないから、たとえ1,000円くらいの洋服であっても、数多く必要になってきますよね。ストッキング代だってバカにならないでしょう。
お化粧代……男子はほぼ0円です。対して女子は……。
美容院代、男子は1,000円カットでも十分だったりします。女子はカラーとカットで2万円とか……。
などなど、かかる生活費の男女差を見れば、明らかに女子のほうが「ふつうに生活するのにお金がかかる」わけですよね。
デートとなればなおさら女子のほうが、デートの準備にお金がかかりますよね。脱毛サロンに通っていればその費用がかかり、デートの前にばっちりメイクをすればお金がかかり……。
つまりデートの前にすでに多額を支払っている女子に対して、デート代の割り勘を強要してくる男子……想像力の欠如がデリカシーのなさを招いています。
■女子の期待に応えない男子
気持ち的なことでも、割り勘男子は、デリカシーに欠けます。
どんなに男前な女子でも、最後の最後は男を頼りにすることがありますよね。
バリキャリ女子で、20代にしてマンションの頭金くらいの貯金があって、結婚せずともマンションを購入してひとりで生きていくもんね♪ と思っている男いらずの女子だって、究極の状況になれば、やはり男を頼ろうとするものです。
そういう女子を主人公にしているテレビドラマや小説なんて、たくさんあります。
最後は男を頼りにしたいと思っている女子にとって、デート代を全額払ってくれる男子というのは、頼りがいがあるというか、安心できるというか……そういう存在ではないかと思います。
そして、デートって、「最後の最後に頼りにできる男子かどうか」というのを、無意識にであっても、女子は男子に見ているでしょう。
女子の、男子に対するそういう期待を、知ってか知らでか、平気で裏切るようなことを言う男子……つまり割り勘男子は、デリカシーがない。
こういうことも言えるのです。
■彼女をつくらない男子のホンネ
ある調査結果によると、 若い男子で特定の彼女がいない人は、半数以上にのぼるとされています。
彼女がいるとめんどくさいとか、そもそも彼女ができないなど、いろんな「いない理由」はありますが、要するに若い男子はお金がないのです。
お金があれば彼女くらいつくる……というのは、歴史が証明しているところです。
お金がないから彼女をつくらない(つくれない・つくることをあきらめている)というのは、デリカシーのあるいい男子です。
なぜなら「デートは割り勘」なんて、おそらく思っていないから。デートをするとなるとお金がかかる……でもおれにはそのお金がない……ゆえに彼女をつくらない(つくれない・あきらめた)。
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「いつも彼とデートしたら割り勘ってなんだかなあ……」と思っている人は、彼と別れちゃってもいいかもしれません。
いつも彼と仲良くニコニコ、女子が進んで割り勘にしている人は、デリカシーについて、もっと考えてみるといいかもしれません。
世の中、男女で平等にしたほうがいいことと、平等にすべきではないことがあるのです。
もっとも、個々のカップルに対して「割り勘がいけない」なんて、デリカシーのないことを言うつもりは毛頭ありませんが、一般論としては、デートにおける割り勘って、お金じゃなくデリカシーの問題になってくるのです。(ひとみしょう/ライター)
参照:「第15回出生動向調査」国立社会保障・人口問題研究所(http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/doukou15_gaiyo.asp)